過去の世界に生きている
価値観や行動理念などの、
「○○とは、こうあるべきだ」といった思考のパターンは、
日々の体験や経験を通じて、
自分の中で勝手に(知らない間に)作られていきます。
時間は止まることなく進み続ける(と、思っている)ので、
僕らが何らかの体験や経験をしたとして、
それは次の瞬間には過去のことになります。
つまり、体験や経験から生み出される思考パターンは、
常に過去のことなんです。
しかし、
時間は止まることなく進み続ける(と、思っている)ので、
自分が生きているのは常に新しい世界です。
時代、というか自分を取り巻く環境というのは、
常に新しく更新され続けています。
老化だとか経年劣化といった現象も、
過去から現在へ更新(変化)された、と考えることができます。
(そう思うと「古くなる」という表現は、なんだか不思議ですね。)
常に環境は代わり続けているのに、
自分が持っている思考パターンは、過去に作られたまま。
それは「過去の世界に生きている」
ということもできそうです。
(なんか字面だけ見ると、バック・トゥー・ザ・フューチャーみたい。)
それ自体に問題があるとかないとかいうことを言うつもりはありません。
ただ、過去に作られた思考パターンに縛られてしまうと、
新しく変わり続けている世界(つまり、今現在)に
うまく対応できないこともあるんじゃないかと思います。
例えば、部署異動をしたら
前の職場と今の職場でルールや慣習が違いすぎて戸惑う、
といったことはよく起こることではないでしょうか。
じゃあどうしたらいいの?というと、
過去に作られた思考パターン、
例えば価値観だったり、
過去(の自分や出来事)に対する意味づけ解釈だったり、
これらは変わる可能性があるよ、
変わってもいいよ、と自分に許可してやることが
重要ではないかと思うんです。
僕らが直面しているのは、常に"今"なんです。
過去の世界に生きるのは、そろそろ止めにしないと。