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『文脈力こそが知性である』メンタルを強くさせる方法

文脈力こそが知性である (角川新書)

文脈力こそが知性である (角川新書)

 

 一通り読み終わりました。

先ほど、全ページ読み終わりました。

この本自体からも大きな文脈の力を感じることができました。

 

仕事や自分に満足していないと、

今、この状況をなんとかしようと思いがちで、

そうすると"点"でしか物事を考えられなくなってしまいますよね。

 

うまくいったりいかなかったり、

強かったり弱かったりするのは、あくまで一時的な"状態"。

 

もちろん今がどうでもいいわけではありませんが、

もっと自分が生きてきた文脈に自身を持って、

今後の人生に活かしていくような生き方をしようと思いました。

 

 

メンタルは、弱い人が圧倒的に多い

みなさん、自分のメンタルは強いと思いますか?

 

僕がいる職場やその他コミュニティでは、

YESと答える人は少なそうです。

 

たまに、根拠の無い自身で満ち溢れている人もいますけど、

圧倒的に少数派っぽいですよね。

 

 

メンタルは"綱"のようなものなのかも

著者は、自身が大学院で研究職をしていた頃を

「暗黒時代」としているのですが、

しかし、そんな時代にも心のバランスを崩して鬱になるとか、人生に嫌気がさして死にたくなるといったことは全くありませんでした。結婚して家族をもったりもしていましたから、死ぬことなんて考えたこともありませんでした。それは一つには、子ども時代にしっかり休んでいたことで、自己肯定感の土台がわりと頑丈だったということ、もう一つには、別文脈を生きる先人たちの思考に精神を支えられていたんじゃないかということが考えられます。

と書いています。

 

本書では"別文脈を生きる先人たちの思考"として、

ロマン・ロランの小説や夏目漱石の姿勢を挙げています。

文学作品から他の人の文脈を読み取り、その精神性を自分とつなげていました。

 

これって綱を作るのに似ているなと思いました。

1本では弱い繊維も、より合わせて太くすれば頑丈になるし、

柔軟性もありますよね。

 

たとえ孤独になったとしても、

自分は一人ではないと思えるものと出会っていれば、

 

強く生きることができるのです。

 

 

本は知識を得るためのものではなくて、

著者の文脈を読み取ることで精神的な繋がりを得ることもできます。

 

本書のおかげで読書に対する価値観が変わりましたし、

もっと読書をしたいと思えるようになりました!